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ひとしずく

シンプルな暮らし 日々の小さな「ひとしずく」をつづります。

無事

茶道で使われる道具には、「御銘(ごめい)」といって、名前が付けられるものがあります。

それは俳句で言えば、「季語」のような・・、その季節に合った名前であったり、茶会のテーマにそった名前であったり・・。

主にもてなす側の亭主が、付けています。

 

茶道具の中でも、とりわけ御銘を付けるのが、「茶杓」です。(抹茶をすくうスプーンみたいなもの)


ある師走のお稽古の思い出。

 

その日先生は茶杓に、「無事」と、名付けておられました。

「無事」は、師走によく用いられる御銘です。

 

 

今年一年、無事に過ごされましたか?

こうして今年も無事に集えたことを、喜び合いましょう!

 

そんな意味を込めて、「無事」という御銘を付けます。

茶道の奥ゆかしさ、もてなしの心は、一服のお茶(味覚)以外にも、このような言葉(音)でも、表現されるのです。

素敵です。

 

 

現代社会では「無事」なんていうと、ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、茶道が生まれた時代は、武士が戦に明け暮れ、農民や商人も巻き添えになり、飢饉や、疫病に苦しんだ時代。

現代より、「無事」という言葉は、とても重く、意味が深かったはずです。

 

 

皆さま、今年一年、無事でしたか?

無事に年を越せる喜びや感謝を、大切な人たちと分かち合いながら、素敵な新年をお迎え下さいね!

 

 

~追伸~

にわかに始めたブログでしたが、最近では定期的に読んで下さる方もいらっしゃるようで、嬉しく思っています。

つたない文章ですが、来年も日々の経験や想いを、皆さまとシェアできたら幸せです!

来年も宜しくお願いします!

ありがとうございました!

 

晴天の松山・そよ風より